7月中旬 良質なコメをたくさん獲るための追肥作業=穂肥(ほごえ)

本来ならば、稲の検体を確認して出穂期(大半の穂が出る時期)を予測したうえで生育診断を行いながら適期に肥料を施用(追肥)するセオリーとなっていますが、結局は全体的に作業遅れで時期が押しており良いも悪いも待ったなしで、切迫感にかられ遅ればせながら作業を行っています。この品種では作業的にはもう遅すぎる時期と言えるでしょう。
この機械(動力散布機)に肥料を積めて田んぼ周囲の畦畔を何周も散布して歩くのです!



これも稲作においては何本かの指に入る過酷な重労働だったことを今思い出しました😅
豊作になることに想いを馳せ約10㎏の機体+20㎏の肥料を担ぎ無心に畔を何往復も歩むのみです50代には膝に腰に肩に来ます。無心と言ってしまいましたが実際には、稲の様子を見ながら色が特に褪せているところや生育の不足気味な部分にウェイトを置きながら且つ全体的には均一に散布を心掛けています。
ちなみに近年は、大規模生産者では田植当初の元肥を施肥する際に、生育の過程で土中温度の変化等により肥料成分が時間差で効いてくる「一発元肥」を使うことが多くなってきています。暖効性の被覆肥料を何種類か配合してあるもので追肥(穂肥)を省略できるメリットがあることにはなっていますが毎年の気候等の影響もあったりすると追肥の必要性が出たりして、完全とは言えませんので、状況に併せて施肥が必要な場合も多いようです。