11月10日(日)13時スタートで試験を受け、状況は以下のとおりでした。
受験までの学習状況
実は、自宅から試験会場のある市街地までは結構遠く離れています。各都道府県で概ね1会場という感じですので致し方ないのですが、公共交通機関を使って時間も料金もバカになりません。勉強の方も準備万端で受け少なからず合格の可能性が有るのであれば別ですが、今回のような一夜漬けで行政書士試験に臨むとは、時間とお金の無駄ともとれ本来ならば潔く棄権してしまった方が得策なのかもしれません。
しかしそこは、本ブログで受験を宣言してしまっていますのでいつものようには後に引けません。そして、可能性が無くても棄権してしまうというのは何か来年以降に繋がるものを切ってしまうような気もして、試験当日だけでも頑張ってみることにしました。
試験会場での様子
試験当日、受験申込者は6~700人くらいいたようです。そのうち欠席者(空席)もかなり見られました。会場に20代くらいの人はそれほど多くはないですが一定数、30~40代くらいの社会人が一番多かったような気がしましたし50代、60代の方も普通にいました。受験資格に関して年齢・学歴等基本的に特別なものはありませんので幅広い層の人が受ける試験となっています。相当前ですが過去に受けた宅建の試験の時には、明らかに不動産関係企業の社員と見える若い受験者の方が非常に多かったような記憶があります。
私の席は、受験番号からしても位置からしてもかなり後ろの方で多分申し込み順‥確か締め切りギリギリの申し込みでしたので。そんなことからも意気込みの違いがばれてしまいます。
後ろから眺めながら、「このうち合格するのは1割程度なんだよなあ」とか余計なことを考えながら「残りの9割は仲間か」と完全に自分を安堵させる方向に思考が働いてしまいました。周りの人の顔を見渡してもどの人が合格しそうかというのは全然分からないものです。
試験
問題は全部で60問、時間は3時間(180分)ですので単純計算で1問につき3分ということが成り立つのですが、基本的には5肢択一のところ数問は20の選択肢の中から空欄に当てはまる語句を選ぶ問題だったり、40文字程度の記述式の問題も例年3問ほどあり時間がかかる部分もあります。前段の5択の段階で時間に余裕をつくらなければ全問解けないということは過去数回の受検で身に染みているのです。
いざ、試験が始まり多様な科目の問題が散りばめられておりバラエティに富んでいるのはいいのですが、既視感のある問題がありません。そのはずです絶対的に足りない時間の中でテキストの一部には目を通したものの過去問をはじめ問題集での実践を全くやっていませんから。 すべての問題が初挑戦のようなものです。ただ目の前の初めて見る問題に全力投球です。それはわずかに目を通したテキスト箇所の淡い記憶だったり、宅建で学んだ民法の内容だったり社会人経験の中で得た知識であったり、細いあっちこっちの記憶という糸を手繰り寄せ、全部の正誤は分からなくても択一問題特有の消去法という姑息な手段を駆使しながら何とか時間配分しギリギリの時間を確保して鬼門の記述問題までたどり着くことが出来ました。
そして、記述問題においては訴訟の関係だとか民法上の要件だとかの問題に対して、解答のイメージは何となく湧いてくるのですが、それを文字に起こす専門的なキーワードが出てきません。もはやほとんど普段の口語作文のような解答でマスを必死で埋めました。と同時にタイムアップです。
択一式という試験は怖いもので、とりあえず解答記入欄は埋まりますから何の根拠もないのに‥場合によっては最後まで解らないものは「3」で決め込んでしまったり
なのに何だか実力で解答出来たような思い違いさえ引き起こします。
結果
合格基準は、試験全体の得点が満点の60%以上で、かつ法令等科目50%以上で基礎知識科目も40%以上必要ですから、いずれから見ても今回はダメでした。
まとめ
今回使用したテキストについてですが、当初こそ挿絵に一見幼稚なイラストがあったりして「大丈夫かな‥」とか思ったり。でも短時間でしたが実際に使用して読んでいると勉強者に分かり易く説明し語り掛けてくるような記述表現だったり、実際講義を受けてるような学習効果を感じました。他のテキストの中にはカラーを多彩に使ったり情報量が充実してたりして目を引かれる品物もあり私も実際使用したこともあるのですが、いざ読んでみると意外と理解しずらくて頭の中に入ってこない場合もありました。今回のテキストはストレスなくスーッと入ってくる感じはしました。まあ今回のような学習態度で成果まで語る資格もないのかもしれませんが、これでもっと早く勉強をスタート出来てたらもう少しは満足いく結果に近づけたかもしれないと後悔もあります。
行政書士試験は、私が最初に受けた20年も前から比べると格段に難易度が上がってるような気がします。通常1カ月や2カ月ではよほどの法学履修者等でなければ受かるものではないでしょう。毎回受験学習の計画は、受験申し込みをする8月くらいから意識していましたが、それでは遅すぎることを今更ながら痛感しました。
不合格通知を正式にもらったわけではありませんが、自己採点の結果を踏まえてこの試験が終わった今時点を令和7年度の試験学習のスタートを意識する時期として位置づけ、来年こそは遂に合格を手に入れ、ここで良い報告が出来るように今から頑張りたいと思います。
そして、余裕をもって深堀出来ていく学習は、単に試験のための学習の域を超え自分のための勉強となりその今まで知らなかった専門知識が身に付いていくことは大変有意義になると思います。